複合フローリング/無垢(ウレタン塗装)フローリングの甦生
積年のよごれを、黒ずんだ古いワックスともども丸洗い。
素地を丁寧に整えたあとはコーティングで甦生。
木目も鮮やかに、お部屋もすっきり甦ります。
施工例1)東京都内 築20年戸建住宅 無垢フローリングのコーティング/窓際劣化部の塗装補修
築20年の戸建住宅
この度、外壁をはじめとして、
屋内は水周りの各所から壁紙に至るまで、
住まいのリニューアルをされるタイミングで、
床コーティングの施工機会を賜りました。
窓際の床材が結露で劣化しており、
周辺では紫外線による退色が認められました。
以前大型のペットと暮らしておられた折、
掃出窓を庭への出入口にされていたとのこと。
劣化を促進させたのかもしれません。
キッチン部 床下収納蓋にてテスト施工
新築時(ご入居前)、メンテナンスフリーの
ウレタン塗装をされたとのこと。
現状をチェックしたところ、
最も表面に近い部分には、
ワックスの塗布が認められました。
ワックスを除去し、その下の床材表面に
当方のコーティング剤が十分に密着するか。
床下収納の蓋でテスト施工します。
(1週間後にチェックしたところ良好でした)
窓際の劣化部
表面が劣化した床材にコート剤を塗布すると、コート剤を吸い込んで、造膜しません。
つまり、コート被膜による正反射がなされず、
光沢が出ないマットな表面となります。
この度の床材は、無垢のフローリングに
クリア塗装(工場にて)された材です。
劣化部・カビが入り込み黒ずんだ導管部を
研磨し、若々しい白木に甦らせます。
研磨中の床材
無垢の床材は、劣化しても研磨し、
素地露出→素地着色→中塗り×2→クリア塗装
という工程を踏むことで、
甦らせることが出来ます。
※突板のフローリングや、
シートフローリングはNGです。
塗装補修後の床
周囲と違和感のない色合いで塗装し、
最後はクリア塗装でフタをし、補修完了です。
クリア塗装は、艶消し/艶有りがあります。
この後行うシリコーンコーティングの
完成イメージ確認のため、艶有としました。
クリア層は見た目と違い、
表面がざらつき均一ではありません。
シリコーンコーティングを綺麗に乗せる為に、
表面を研磨する必要があります。
クリア塗装面と、
シリコーンコーティング剤との相性テスト
サンプル材に施したクリア塗装面に
シリコーンコーティング材を塗布したところ、
ざらついたマットな仕上がりとなりました。
そこで、クリア塗装面を研磨し、
よりきめ細かい表面にする必要があると
知ります。
様々な番手でテストします。
手研磨か機械研磨いずれが効率的か、等々も。
研磨中のクリア塗装面
シリコーンコーティング後の塗装補修部
甦生後のフローリング
塗装補修面に、無事綺麗に
シリコーンコーティングが乗りました。
窓に近いエリアは、長い目で見れば
紫外線による退色がありますので、
若干濃い色に仕上げました。
塗装補修面へのシリコーンコーティングは、
補修部完全硬化の3日空ける必要があります。
補修開始から、お住まい全体のコーティング完了まで、養生期間含め10日間かかりました。
甦生後の各所
施工例2)埼玉県春日部市 築15年分譲マンション 複合フローリングの甦生
甦生前
築15年のマンション
積年の汚れと、
黒ずんだ劣化ワックスに、
前居者の生活の記憶も相まって、
重く息苦しい、
くたびれた空間に感じます。
貼りかえられ新しくなった壁との
調和を考えますと、
床も甦らせたいところです。
甦生後
古いワックスともども
よごれを丸洗い。
さっぱりした素地を整えて
シリコーンコーティングで甦生。
艶かげんはセミグロス
(光沢を若干抑えた仕上)をご選択、
木目もすっきり鮮やかに
甦りました。
甦った空間には、
生き生きとした命のようなものを
感じます。
フローリング生活は
初めてということですが、
施工から約3年経ちました現在でも、
休みの日に
掃除機→水拭き+乾拭きで、
美観もそのままに輝いています。
あと光沢の大敵、引きずりキズ対策に、
家具類に靴下をはかせる工夫をされています。
施工例3)都内 戸建住宅(築2年/入居前) 複合フローリングの甦生
前居者が複数のペットと生活されていた
とのことで、
各所に劣化が見受けられたフローリング。
補修屋さんが丁寧に手を入れられた後に
施工しました。
補修部は大変デリケートであると判断し、
機械による洗浄はやめ、
三階建て住宅のフローリング部丸々
手作業にて洗浄。
下処理の過程で薬剤が効果的に作用し、
床材にしみ込んでいたにおいも
除去されました。
甦生中/(洗浄⇒下地調整後) 甦生後(シリコーンコーティング:セミグロス)
各所 甦生後(シリコーンコーティング:セミグロス)
施工例4)都内 戸建住宅(築10年/在宅) 複合フローリングの甦生
甦生前
古いワックスのムラ
(部分的に残っている/はがれている)
と、
日々の生活のよごれとで、
重い感じがします。
これまではワックスを塗って
床のお手入れとしていましたが、
男の子二人が元気いっぱい遊びまわり、
ワックスがすぐにぼろぼろになって、
うれしくも困っていらしたご様子。
甦生後
古いワックスをよごれ共々根こそぎ洗浄除去。
さっぱりさせた後は下地調整。
光沢度の高い艶々の仕上をご希望され、
シリコーンコーティングで甦生完了。
部屋全体がすっきり明るく甦りました。
新居を建てられた時の
初心を思い出されたとのこと。
夫婦揃ってお仕事に子育てに、
益々のご活躍を願うばかりです。
施工例5)千葉県流山市内 在宅 複合フローリングの甦生
甦生前
中古住宅をご購入時に床を張り替えて以来、18年間分のよごれと古いワックスを根こそぎ除去。
床材の状態があまりよくなく、ワックス剥離液の基材への浸透・影響が懸念され、研磨剥離を実施。
甦生後
艶を抑えた控えめな仕上げをご希望され、ウレタンコーティング/マット仕上げにて甦生完了。
木目もすっきり鮮やかに出ました。
これまでは床のお手入れ方法が分からず、大きな絨毯を敷いて「隠して」いらしたそうですが、
甦生後は、絨毯は処分してフローリング丸出しのさっぱりした空間で生活されています。
日々のお掃除は、掃除機をかけた後に、固く絞ったタオルで水拭き+乾拭きすればよいだけ。
今では絵が趣味のお父様のギャラリーの間として楽しい交流の場になられたということです。